『「いまどきの若者」の150年史』発売しました
近現代史とサブカルチャーのマニアが贈る、「若者論」の歴史。『ポスト・サブカル焼け跡派』などの著書があるテキストユニット「TVOD」の一員でもある、著者のパンスさんはもともと、私が20代前半頃にとあるバイト先の先輩として出会った人だ。その意味では長い付き合いのあるイチ知人として、この初めての単著でブレイクしてほしいと願っている。ただそうした贔屓は抜きにしても、われわれの現在地をつまびらかにしてくれる優れた批評になったと思う。 たとえばこの社会では「老害」という言葉が流通し、既得権益を握る年長者と、それを持たない若年者が対立関係にあるようにも見える。一方で、街を歩いていると、大人も若者もみんな似たような格好をして、同じような音楽を聴いているようにも見える。かつての若者文化にはもう少しわかりやすい境界があった。服装や音楽の趣味が、そのまま世代の記号になっていた。しかしいまは、Supremeを着た中年もいれば、戦前のフレンチヴィンテージを着ている若者もいる。オアシスの再結成に歓喜するのは往年のファンばかりかと思いきや、実際は当時生まれてすらいなかった世代が熱狂していたりする。 してみれば、